突然、代表取締役が死亡した場合の法的対応(一人取締役、代表取締役不在等)
遺言 相続企業法務突然、代表取締役が死亡した場合の法的対応 1 代表取締役が死亡した場合の取扱いについて 代表取締役が死亡した場合、代表取締役が所有していた株式は相続の対象となりますが、代表取締役としての地位は相続の対象となりません。 代表取締役とは、株式会社の業務を執行し、対外的に会社を代表する取締役であり、株式会社の業務に関する一切の権限を有していますので、代表取締役を失った会社は、新規契約を締結する...
過失運転致死傷事件(人身事故)の量刑相場について
刑事事件・少年事件交通事故過失運転致死傷事件(人身事故)の量刑相場 はじめに 本コラムでは、過失運転致死傷事件(人身事故)の量刑相場について、淡路島の弁護士が解説いたします。 人身事故の加害者になった場合、加害者は民事上の責任(損害賠償責任)・行政上の責任(免許の取消処分・停止処分など)とともに、刑事上の責任(「過失運転致死傷罪」)に問われることになります。 このうち、刑事上の責任である「過失運転致死傷罪」は...
法務DD⑸ ~ 組織体制について
企業法務M&A法務DD⑷ ~ 労務コンプライアンスについて 1 組織体制の問題の頻出について 会社法の適用関係を中心とした会社の機関構成、組織運営は、労務コンプライアンス違反と同様、中小企業において頻繁に発見されるコンプライアンス上の問題です。 具体的に頻繁に発見されるコンプライアンス上の問題は以下のとおりです。 2 株主総会・取締役会の不開催 中小企業においては、株主総会及び取締役会を開催して...
相隣関係⑵ ~ 囲繞地通行権
不動産問題相隣関係⑵ ~ 囲繞地通行権 1 袋地・囲繞地・囲繞地通行権とは 袋地とは、他の土地に囲まれて(囲繞されて)、公道に通じない土地のことをいいます。 準袋地とは、池沼、河川、水路、海もしくは著しい高低差のある崖を通らなければ行動に至ることができない土地のことをいいます。 囲繞地とは、袋地を囲んでいる(囲繞している)土地のことをいいます。 囲繞地通行権は、袋地・準袋地の所有者が公道に...
法務DD⑷ ~ 労務コンプライアンスについて
企業法務M&A法務DD⑷ ~ 労務コンプライアンスについて 1 労務コンプライアンス上の問題の頻出について 労働関連法規制は、複雑かつ膨大であり、中小企業において現実問題として完全に遵守することは困難であり、労務コンプライアンス違反は中小企業において頻出する問題です。 2 労働時間の管理・未払賃金 使用者は労働者の労働時間を把握・算定する義務があり、自己申告制による時間管理は例外として認められている...