法務DD⑶ ~ 株式・株主について
企業法務M&A法務DD⑶ ~ 株式・株主について 1 株式の帰属(株主の真正性)の重要性 対象会社が非公開会社であり、株式譲渡によりM&A取引を実施しようとする場合、現在の株主(であるとされている者)が、適法かつ有効に対象会社の株式を所有しており、株主から適法かつ有効に株式を譲り受けることができるかどうか、が極めて重要な論点となります。 2 株券の交付のない株式譲渡 株券発行会社においては、株券の交...
法務DD⑵ ~ 法務DDの流れ
企業法務M&A法務DD⑵ ~ 法務DDの流れ 1 法務DDの流れ 1 公開情報の調査・検討 法務DDにおいては、まずは公開情報から初期的な検討を行うことが多く、例えば上場企業等の有価証券報告出会社が対象会社の場合、有価証券報告書に記載された情報から、企業の沿革、事業の内容、関係会社・従業員・株式等・役員・コーポレートガバナンスの状況等、経営上の重要な契約等、設備の新設・除去等の計画、経理の状況等の情報を...
法務DD⑴ ~ 法務DDとは
企業法務M&A法務DD⑴ ~ 法務DDとは 1 法務DDとは 1 法務DDとは 企務DDとは、法的なリスクを抽出し、買収スキームや買収価格、最終契約等の交渉を効果的に進めるための情報収集・調査のことです。 法務DDで発見された法的リスクに関しては、金額換算が可能なものは買収価格に反映し、または将来そのリスクが発現した場合に売り手がそのコストを負担することを表明・保証させるなどの対応策を施すことになり...
相隣関係⑴ ~ 隣地使用権
不動産問題相隣関係⑴ ~ 隣地使用権 1 隣地使用権 1 隣地使用権の法的構成 民法旧第209条第1項では、「土地の所有者は、境界又はその付近において障壁又は建物を築造し又は修繕するため必要な範囲で、隣地の使用を請求することができる」ととされ、法的性質としては、隣地の使用を求めることができる承諾請求権と考えられていました。 これに対し、民法新第209条第1項では、「隣地を使用することができる」と...
M&Aについて⑷ ~ 企業価値評価とは
企業法務M&A財務・会計M&Aについて⑷ ~ 企業価値評価とは 1 企業価値評価とは 1 企業価値評価とは 企業価値算定(Valuation)とは、企業に関する利用可能な情報をもとに、企業の株主や債権者にとっての価値を算定することをいいます。 企業価値は以下の式で表現できます。 企業価値 = 株主価値 + 債権者価値 株主価値とは、企業が生み出すキャッシュフローのうち、株主に帰属するキャッシュフローの...