「借金の督促が続いている」「交通事故の示談書に署名を求められている」「親の相続で話し合いがまとまらない」――。法律トラブルの多くは、ある日突然、生活や事業に入り込んできます。もっとも、いざ弁護士に相談しようとすると、「相談料がいくらかかるのか分からない」「淡路島のどこで相談できるのか」「こんなことで相談してよいのか」と迷ってしまい、対応が後回しになりがちです。
この記事では、淡路島(南あわじ市・洲本市・淡路市)にお住まいの方・事業を営む方に向けて、無料で弁護士に法律相談ができる窓口を、市役所・法テラス・兵庫県・法律事務所の別に整理し、それぞれの特徴と限界、予約方法、相談前に準備しておきたい資料まで解説します。
結論からお伝えすると、淡路島には無料の法律相談窓口が複数ありますが、1回あたりの相談時間、利用回数、対象者に制限があるため、悩みの内容や緊急性に応じた使い分けが重要です。なお、各窓口の実施内容は変更されることがあります。本文の記載は2026年7月時点の各公式サイト等の公表情報に基づくものであり、ご利用の際は最新の案内をご確認ください。
弁護士法人ひょうご あわじみらい法律会計事務所(南あわじ市)では、初回無料の法律相談(予約制)を実施しております(一部対象外の分野があります)。示談・署名・手続の前に方針を整理したい方は、お気軽にご相談ください。
Contents
結論:淡路島で無料の法律相談を受ける方法は主に4つ
淡路島内で弁護士に無料で法律相談ができる主な方法は、次の4つです(2026年7月時点)。
| 相談窓口 | 費用 | 時間・回数 | 主な利用条件 | 予約・問い合わせ先 |
|---|---|---|---|---|
| 各市の無料法律相談(南あわじ市・洲本市・淡路市) | 無料 | 1人20分~30分程度・回数制限あり | 各市にお住まいの方(予約制) | 各市の担当課(本文参照) |
| 法テラス(民事法律扶助) | 無料 | 1回30分程度・同一問題につき3回まで | 収入・資産が基準以下の方 | 法テラス・サポートダイヤル(0570-078374) |
| 兵庫県淡路県民局のテレビ電話相談 | 無料 | 毎週木曜日13時30分~15時30分 | 要予約 | さわやか県民相談室(0120-36-7830) |
| 法律事務所の初回無料相談(当事務所の場合) | 初回無料(一部分野を除く) | 予約制(受付9時~20時) | 予約制・夜間や土日祝はご予約により対応 | 0799-53-6782・予約フォーム・LINE |
| (参考)兵庫県弁護士会の淡路相談所 | 有料(30分5500円(税込)) | 予約制 | 淡路島内の弁護士事務所で実施 | 兵庫県弁護士会(078-351-1233) |
使い分けの目安
- まず概要だけ聞いてみたい、単発の疑問を解消したい――各市の無料法律相談や兵庫県のテレビ電話相談が利用しやすい窓口です。
- 収入・資産が基準以下で、費用をかけずに複数回相談したい――法テラスの無料法律相談(同一問題につき3回まで)が候補になります。
- 資料を確認しながら具体的な見通しを立てたい、依頼するかどうかも含めて検討したい――法律事務所の初回無料相談が向いています。相談時間や日程の融通が利きやすく、弁護士費用の説明までまとめて聞くことができます。
- 市の相談枠が埋まっている、期限が迫っている――複数の窓口を並行して検討してください。期限のある問題は、空き待ちよりも早めの相談が安全です。
どの窓口が適切かは、問題の内容、緊急性、資料の量、継続的な対応の要否によって変わります。判断に迷う場合は、その点も含めて弁護士に確認することをおすすめします。
市役所の無料法律相談(南あわじ市・洲本市・淡路市)
淡路島の3市は、いずれも弁護士による無料法律相談の機会を定期的に設けています。お住まいの市の窓口が基本となりますが、いずれも予約制で、1人あたりの時間が短く、利用回数にも制限があります。日程は各市の広報紙や公式サイトで案内されており、年度によって実施方法が変わることがあります。
南あわじ市の市民無料法律相談
南あわじ市では、市の顧問弁護士による市民無料法律相談が月2回(13時~16時30分、1人20分・先着9名)実施されています。予約制で、担当課は市民協働課(0799-43-5244)です。相談日は「広報南あわじ」や市公式サイトで案内されます。
市の顧問弁護士が担当する相談であるため、市行政に対する相談はできず、訴訟中の案件や他の弁護士・司法書士等に相談中の案件、同一・同種の案件についての繰り返しの相談は対象外とされています。
洲本市の法律相談
洲本市では、弁護士による法律相談が月2回程度(水曜日、13時15分~16時15分、市役所本庁舎2階)実施されています。予約制で、年度内1回限りとされています。予約・問い合わせ先は市民協働課(0799-22-2580)です。月によっては五色地域(五色中央公民館など)でも法律相談・行政相談が実施されます。日程は毎月の「広報すもと」の相談コーナーで案内されます。
淡路市の弁護士による法律相談(令和8年度)
淡路市では、令和8年度、弁護士による法律相談が毎月火曜日・月2回(年24回)実施されています。会場は淡路市役所のほか、東浦事務所・一宮事務所・岩屋事務所・北淡事務所を月ごとに巡回する方式です。1人30分(延長不可)・年度内1人1回限りで、過去に相談した内容と同一の相談はできません。
対象は淡路市民で、具体的な問題・紛争のない一般的な質問、他人の問題についての相談、係争中の事件、営利目的の相談などは対象外とされています。予約は市民総務課(0799-64-2508)への来庁または電話により、開催日ごとに定められた予約受付開始日の午前8時30分から受け付けられます。
| 市 | 頻度・時間帯 | 1人あたり | 回数制限 | 予約・問い合わせ先 |
|---|---|---|---|---|
| 南あわじ市 | 月2回・13時~16時30分 | 20分(先着9名) | 同一・同種案件の繰り返し相談は不可 | 市民協働課(0799-43-5244) |
| 洲本市 | 月2回程度(水曜日)・13時15分~16時15分 | 予約時にご確認ください | 年度内1回限り | 市民協働課(0799-22-2580) |
| 淡路市 | 月2回(火曜日)・年24回 | 30分(延長不可) | 年度内1人1回限り | 市民総務課(0799-64-2508) |
市の無料法律相談を利用する際の注意点
- 相談時間が20分~30分と短く、資料を精査したうえでの検討までは難しいことが一般的です。論点を絞った質問に向いています。
- 担当弁護士を選ぶことはできず、その場で事件の依頼を前提とする窓口ではありません。依頼を検討する場合は、別途、法律事務所を探すことになります。
- 予約枠が限られているため、直近の枠が埋まっていることがあります。回答期限や手続の期限が迫っている場合は、他の窓口の併用をご検討ください。
- 限られた時間での一般的な助言となるため、個別事情により結論が変わり得る問題については、資料を確認したうえでの検討を別途行う必要があります。
法テラス(日本司法支援センター)の無料法律相談
法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した法的支援の中核機関です。収入・資産が一定基準以下の方は、民事法律扶助制度に基づく無料法律相談(法律相談援助)を利用できます。相談時間は1回30分程度で、同一の問題につき3回まで利用できます。
無料法律相談を利用できるかどうかの資力基準(収入・資産の基準)の概要は、次のとおりです(2026年7月時点・法テラス公式サイトより)。
| 世帯人数 | 手取月収の基準(一般地) | 手取月収の基準(東京・大阪など一部地域) | 現金・預貯金の基準 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 18万2000円以下 | 20万200円以下 | 180万円以下 |
| 2人 | 25万1000円以下 | 27万6100円以下 | 250万円以下 |
| 3人 | 27万2000円以下 | 29万9200円以下 | 270万円以下 |
| 4人 | 29万9000円以下 | 32万8900円以下 | 300万円以下 |
家賃や住宅ローンを負担している場合の基準額の加算など、詳細な条件があります。ご自身が基準を満たすかどうかは、法テラス公式サイトまたは予約時の確認をおすすめします。基準を満たす場合には、弁護士・司法書士費用等の立替制度(代理援助・書類作成援助)を利用できる可能性もあります。
予約は、法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)などから行います。淡路島内での相談場所や担当は時期により異なるため、予約の際にご確認ください。なお、資力の審査があること、担当する弁護士を選べない場合があることには留意が必要です。
兵庫県の相談窓口(テレビ電話による弁護士相談)
兵庫県淡路県民局の「さわやか県民相談室」(洲本総合庁舎)では、毎週木曜日(祝日・年末年始を除く)13時30分~15時30分に、テレビ電話を活用した弁護士相談が無料で実施されています(2026年7月時点)。家庭問題、財産、金銭、事故、賠償、人権など法律に関する相談に対応しており、予約が必要です。
予約・問い合わせは、フリーダイヤル0120-36-7830(携帯電話からは0799-22-3541)です。
兵庫県弁護士会の淡路相談所(有料の相談窓口)
無料の窓口ではありませんが、兵庫県弁護士会は、淡路島内の弁護士事務所を相談場所とする「淡路相談所」を設けています。相談料は30分5500円(税込)で、相続・離婚の相談は予約により1時間まで(1万1000円(税込))対応されています(2026年7月時点)。予約は兵庫県弁護士会(078-351-1233、平日9時30分~正午・13時~16時)で受け付けられています。
市の相談枠が埋まっている場合や、無料相談の対象とならない場合の選択肢として把握しておくとよいでしょう。
法律事務所の初回無料相談という選択肢(当事務所のご案内)
市・法テラス・県の相談窓口は、費用がかからない一方で、相談時間や利用回数、対象者に制限があります。資料を確認しながら具体的な見通しを立てたい場合や、解決までの手続・弁護士費用も含めて検討したい場合には、法律事務所の無料相談の利用が考えられます。
当事務所(弁護士法人ひょうご あわじみらい法律会計事務所)の相談体制は、次のとおりです(2026年7月時点)。
- 初回の法律相談は無料(予約制)です。ただし、離婚・お子様に関するご相談など一部の分野や、オンライン・出張相談は無料相談の対象外となります。詳細は初回無料相談のご案内(初めての方へ)をご確認ください。
- 受付時間は9時~20時です。ご予約いただいた場合には、ご相談内容を確認のうえ、夜間・土日祝の相談にも対応しております。
- 遺産相続・交通事故・債務整理の分野では、無料の電話相談にも対応しております。
- 対応地域は、南あわじ市・洲本市・淡路市の淡路島全域のほか、鳴門市・徳島市などの徳島県、神戸市・明石市などの兵庫県内、香川県などの周辺地域です。
- 弁護士2名が在籍し、代表弁護士は公認会計士資格も有しています。相続財産の評価や事業・会計が関係する紛争、企業法務についても、法律と数字の両面から検討できる体制です。
事務所の所在地は、〒656-0478 兵庫県南あわじ市市福永563-22(淡路三原郵便局そば)です。敷地内にお客様専用駐車場を2台ご用意しております。お車では、西淡三原ICから約10分、洲本ICから約15分です。南あわじ市役所からは約3分、洲本市役所からは約22分、淡路市役所からは約30分が目安となります。詳しい道順は事務所案内・アクセスのページをご覧ください。
法律相談のご予約は、お電話(0799-53-6782・受付9時~20時)または相談予約フォームから承っております。LINEでのご予約にも対応しております。
ご予約の際は、お名前、ご連絡先、ご相談の概要(相手方のお名前など)をお知らせください。
無料相談を有効に活用するための事前準備
どの窓口を利用する場合でも、相談時間には限りがあります。次の準備をしておくと、限られた時間で的確な助言を受けやすくなります。
相談前チェックリスト
- 出来事を時系列で整理したメモ(いつ・誰が・何を・どこで)
- 相手方とのやり取りが分かる資料(契約書、請求書、通知書、メール、LINEのトーク履歴など)
- 分野ごとの基本資料(交通事故:交通事故証明書・保険関係書類・診断書/相続:遺言書・戸籍関係書類・財産が分かる資料/借金:借入先の一覧・督促状・取引明細/労働:雇用契約書・就業規則・給与明細・勤怠記録など)
- 質問したいことを箇条書きにしたメモ
- 回答期限や期日が記載された書面(内容証明郵便、裁判所からの書類など)
- 本人確認書類(窓口により必要です)
期限のある問題は早めの相談を
法的な請求や手続には、期間の制限が設けられているものが少なくありません。たとえば、相続放棄は、原則として自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所への申述が必要です(民法第915条第1項)。また、交通事故などの不法行為に基づく損害賠償請求権は、損害及び加害者を知った時から原則3年(人の生命・身体の侵害による場合は5年)で時効により消滅し得ます(民法第724条、第724条の2)。
もっとも、期間の起算点や、時効の完成猶予・更新の有無は、個別事情により異なります。書面に回答期限が記載されている場合や、事故・相続開始から時間が経っている場合には、相談枠の空きを待つよりも、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
よくあるご質問(FAQ)
Q1.無料相談だけで、依頼しなくても問題ありませんか。
問題ありません。相談のみで疑問が解消することも多くあります。依頼するかどうかは、解決の見通しや弁護士費用の説明を聞いたうえでご検討いただければ十分です。当事務所の「法律相談だけで依頼しなくても大丈夫ですか」のQ&Aもご参照ください。
Q2.市の無料法律相談と法律事務所の初回無料相談は、どちらを利用すべきですか。
単発の疑問を短時間で確認したい場合は市の相談、資料の確認や解決手続・費用まで含めた検討をしたい場合は法律事務所の無料相談が向いています。もっとも、適切な窓口は個別事情により異なりますので、迷う場合は早く予約が取れる窓口から利用することも考えられます。
Q3.無料相談には何を持って行けばよいですか。
時系列のメモ、相手方とのやり取りが分かる資料、契約書や通知書などの関係書類をご用意ください。資料がそろっていなくても相談は可能ですが、あるものをそのままお持ちいただく方が、具体的な助言につながりやすくなります。
Q4.平日の昼間に相談へ行けない場合はどうすればよいですか。
市や県の相談は平日昼間の実施が中心です。当事務所では、ご予約いただいた場合、ご相談内容を確認のうえ、夜間・土日祝の相談にも対応しております。まずはお電話または予約フォームでご都合をお知らせください。
Q5.電話やオンラインでの相談はできますか。
当事務所では、遺産相続・交通事故・債務整理の分野に限り、無料の電話相談に対応しております。その他の分野は、原則として面談でのご相談をお願いしております。オンライン相談・出張相談はご事情により対応可能な場合がありますが、無料相談の対象外となります。兵庫県のテレビ電話相談(毎週木曜日)も選択肢の一つです。
Q6.相談した内容の秘密は守られますか。
弁護士には法律上の守秘義務があり(弁護士法第23条)、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らすことはありません。ご家族に知られたくない事情がある場合も、その旨をお伝えいただければ配慮いたします。
Q7.淡路島外(明石市・徳島県など)に住んでいても相談できますか。
当事務所は、淡路島全域のほか、徳島県、神戸市・明石市などの兵庫県内、香川県などの周辺地域にも対応しております。遠方の方は、電話無料相談の対象分野かどうかも含め、予約時にご確認ください。
まとめ
- 淡路島では、①各市の無料法律相談、②法テラス、③兵庫県のテレビ電話相談、④法律事務所の初回無料相談という複数の無料相談ルートがあります。
- 市・法テラス・県の相談は費用がかからない一方、時間・回数・対象者に制限があり、単発の相談に向いています。
- 資料の確認、解決までの見通し、弁護士費用まで含めた検討は、法律事務所の無料相談が向いています。
- 相続放棄や時効など期限のある問題は、相談枠の空きを待たず、早めに相談することが安全です。
- 時系列メモと関係資料を準備しておくと、限られた相談時間を有効に使えます。
「どの窓口に相談すべきか」という点から迷われる場合もあると思います。法律問題は、個別事情により結論や適切な進め方が変わります。示談書への署名、遺産分割協議書の取り交わし、督促への回答といった後戻りしにくい対応をする前に、一度、弁護士に確認されることをおすすめします。
淡路島で法律トラブルにお悩みの方へ。弁護士法人ひょうご あわじみらい法律会計事務所では、初回無料の法律相談(予約制・一部対象外の分野があります)により、解決方針・手続の選択肢・弁護士費用の見通しを整理いただけます。
お電話(0799-53-6782・受付9時~20時)、相談予約フォーム、LINEからご予約ください。
執筆者・監修者
藤井 貴之(ふじい たかゆき)
弁護士法人ひょうご あわじみらい法律会計事務所 代表弁護士・公認会計士
兵庫県弁護士会所属・日本公認会計士協会兵庫会所属
2012年(平成24年)司法試験合格、2013年弁護士登録。2020年(令和2年)公認会計士試験合格。兵庫県・山口県・東京都での実務経験を経て、2023年、淡路島(南あわじ市)に事務所を開設。相続・交通事故・債務整理・離婚・労働問題などの個人のご相談から、企業法務・事業承継まで幅広く対応しています。南あわじ市監査委員(代表監査委員)等も務めています。
参考資料
- 淡路市「令和8年度弁護士による法律相談について」(2026年7月確認)
- 南あわじ市「相談窓口一覧」(2026年7月確認)
- 洲本市「広報すもと」(相談コーナー)(2026年7月確認)
- 兵庫県淡路県民局「相談窓口のご案内」(2026年7月確認)
- 法テラス「無料法律相談のご利用の流れ」(2026年7月確認)
- 兵庫県弁護士会「淡路相談所」(2026年7月確認)

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