胸髄損傷・腰髄損傷について
交通事故胸髄損傷・腰髄損傷について淡路島の弁護士がご説明いたします。
胸髄損傷・腰髄損傷とは、脊椎の骨折や圧迫などで胸髄・腰髄が圧迫をされ損傷した状態をいい、交通事故、スポーツ事故や日常生活における転倒などで生じる怪我の中で特に重症の怪我です。
胸髄損傷・腰髄損傷は、圧迫・粉砕折脱臼に伴い、合併して生じることが稀ではありませんが、頚髄損傷とは異なり、上肢機能は損なわれないため、完全麻痺であったとしても車椅子での自立生活を行うことは可能です。
胸髄損傷・腰髄損傷であっても、完全損傷の場合には、頚髄損傷と同じく自然回復や手術によって麻痺の回復を期待することはできないため、残存した能力を効率よく利用するためのリハビリテーションが行われることになります。このため、手術が行われる場合であっても、骨折等による脊柱の不安定性の悪化や改善が目的となります。
不完全損傷においても、受傷後6か月を過ぎて麻痺を残す場合には、その段階の麻痺がそのまま後遺障害として残存することが多いと考えられています。
後遺障害等級としては、完全損傷による高度の麻痺であれば3級以上、両下肢麻痺であれば5級以上、それ以外の麻痺でも症状に応じて5級、7級、9級が認定されるものと考えられます。
等級 | 労働能力喪失率 | 認定基準 | 後遺障害慰謝料 |
1級 | 100% | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し,常に介護を要するもの ・ 高度の四肢麻痺又は対麻痺が認められるもの。 ・ 中程度の四肢麻痺又は対麻痺であって,食事・入浴・用便・更衣等について常時介護を要するもの。 |
2800万円 |
2級 | 100% |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し,随時介護を要するもの |
2370万円 |
3級 | 100% |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し,終身労務に服することができないもの |
1990万円 |
5級 | 79% |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し,特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
1400万円 |
7級 | 56% |
神経系統の機能又は精神に障害を残し,軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
1000万円 |
9級 | 35% | 神経系統の機能又は精神に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの ・ 一下肢の軽度の単麻痺が認められるもの。 |
690万円 |
当事務所の代表弁護士には、これまで数多くの交通事故案件を担当してきたノウハウ・実績がございます。
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また、交通事故で受傷した被害者の方には、症状固定前の治療中の早い段階で当事務所にご相談いただくことで、適切な後遺障害等級認定がなされるようサポートさせていただきますので、早期のご相談をおすすめいたします。